バインディング割れ リフレット Gibson Les Paul Custom ’68

Gibson Les Paul Custom 1968
ボディがパンケーキになる手前のカスタム。

バインディング剥がれの修理依頼です。
以前にも修理したところらしいですが、浮いて段になってしまっているので貼り直して隙間も埋めてます

隙間にバインディング片を入れて接着。非常にちまちました作業です。
ある程度目立たなくもなりました。

ここで完了の連絡をしましたが、フレット交換もついでにご依頼を頂きましたので続けて作業。
(上記作業はフレット交換の際ならもっと楽だった・・・)

さて、フレット浮きや音づまりがあったり、すり合わせにより部分的にかなり低くなってしまっている状態。
フレットを抜いてまずは指板修正を行います。

とここで、このギターの問題がわかりました。
とりあえず指板Rが変です。1〜3Fあたりが9.5inchR、そこから急激に変化して11inch〜14inchに変化していきます。

円錐指板なんて整ったものではないです笑
とにかくローフレットの両端が落ちているので、すり合わせで真ん中あたりのフレットが多く削ってあったようです。
0.5mm以下にまでなってました。

指板上ではどうにもできないので、1〜3Fだけ少し高いフレットにしてフレット上で帳尻をあわせます。

フレットサイズは元のものとかなり近いサイズのJescar ニッケルシルバー
また、この手のリフレットされた個体はフレットエッジが極端に倒れていて、バインディングも半分くらい削られています。
それに合わせてナットも狭ピッチで切られていました。

フレットエッジはそれなりに立てて仕上げられたので、ナットも通常くらいで切ることができました。

弦高がめちゃくちゃ低いセッティングのお客様なので、
ようやく弾きやすいセッティングが出せました。