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今回のご依頼は TOKAI TTE Telecaster。
フレット交換とナット新製作、さらにフロントにハムバッカーを増設し、スマグラー加工まで行いました。
外観の雰囲気を大きく変えずに、演奏性とサウンドの幅を広げる内容です。
フレット交換と指板仕上げ
メイプル指板(艶あり塗装)は、まずフレットを抜いてから指板修正を行いました。
塗装をいったん剥がし、新しいフレットを打ち直した後、半つや消し塗装で再仕上げ。
フレットは、JESCAR 55090NS
幅が細く、背の高いフレットです。






塗装硬化後にはフレットサイドを滑らかに整え、すり合わせも実施。
同時にナットも新しく整形し、弾きやすさと精度を高めています。
ボディ加工とハムバッカー増設
続いてボディ側の加工へ。
まずは既存のピックガードを拡張し、フロントにハムバッカーが収まるように開口を追加。






さらにボディ内部は、スマグラー仕様を参考にした大きなザグリ加工を施しました。
アルダーボディから削り出した木材の量はおよそ255g。
加工前:2.285kg → 加工後:2.06kg
ハムバッカーを組み込むと重量はほぼトントンで、取り回しも違和感のない仕上がりです。
仕上がり
最終的にパーツを組み込み、ピックガードを取り付けると…
外観からは加工跡がまったくわからない、自然な仕上がりになりました。
「見えない部分までしっかり手を入れる」ことで、プレイヤーの使いやすさを底上げしつつ、
見た目はあくまでオリジナルの雰囲気を保った一本になっています。





フレット交換などの定番リペアから、
ボディ加工・ピックアップ増設といったカスタムまで幅広く対応しています。
ご相談はお気軽にどうぞ。