LEDポジションマーク加工 ESP FOREST-STD

by Miura

今回はESP FOREST-STDのドットポジションマークにLEDを埋め込むカスタムをご依頼いただきました。元のポジションマークはФ5mmのパール。これをLED発光仕様に変更することで、視認性とステージ映えを両立させる仕様に仕上げていきます。

指板加工

まずはポジションマーク部分に穴を空け、LEDを埋め込むスペースを確保します。配線は1弦側の指板サイドに溝を掘り、極細の配線を通していきます。

このベースはポジションマークが4弦側にオフセットされているため、配線溝からポジションマークまで横穴を通す距離が長く、加工の難易度が上がります。さらに指板材は硬いエボニー。角度を慎重に見極めながら、丁寧に穴を通していきました。

サイドポジションの発光処理

トップポジションのLED光をファイバーで採光し、サイドポジションマークも発光するように加工。12フレットと24フレットは位置がズレているため、個別にLEDを仕込む必要がありました。結果として、合計16個のLEDを指板に埋め込むことになります。

サイドポジションの素材は透明のため、黒いエボニー指板では非発光時の視認性が低下します。そこで今回は白い縁を加えて埋め込むことで、発光していない状態でも明瞭に視認できるよう工夫しました。

ボディ加工と配線処理

指板の配線溝が無事完了すれば、あとは配線作業のみ。とはいえ、気分転換も兼ねてボディ側の加工を先に行うことが多いです。

ボディバックにはESP純正のバッテリーボックスを落とし込みで設置。既存のパーツと横並びに配置することで、見た目のバランスも整えました。

ネックポケットにはLED接続用の端子を埋め込み、ネック脱着時に配線を外す必要がないように設計。メンテナンス性も向上しています。

チップLEDを極細配線でつなぎ、ネック内部に収めていきます。配線溝を埋めてしまうと後戻りできないため、発光確認を何度も行い、問題がないことを確認してから埋木を接着。トップポジションマークも蓋をして、加工は完了です。

ところが、完成後にハイポジションのLED光量が落ちていることが判明。すぐに原因を特定し、修正を行いました。結果的に問題なく仕上がりましたが、少し焦りましたね。

ON-OFF スイッチはコントロールにトグルスイッチを増設しました。

その後、同じオーナー様から同様の加工を立て続けにご依頼いただきました。信頼をいただけたことが何より嬉しいです。
同じくESP FOREST-STDとBOTTOM LINEです。

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