オーバーホール Fender Stratocaster 76

今回ご依頼頂いたのは、76年のフェンダーストラトキャスター
つまりは激重のストラトキャスターです。

まとめて色々ご依頼頂いたので、上から下までほとんど加工しました。
こちらがお預かりした状態。4kg超えるとやはり重たいですね。

というわけで、まずはボディを少しでも軽量化できないかと、ザグリを入れます。
コンター部分は、70年代にしては割と深めに入っていましたので、今回はそのまま。

そとから見えない部分というとピックガードの下くらいしかザグリを入れられる部分がないので、できるだけギリギリまで加工しました。弁当箱ザグリでもよいのですが、箱鳴り感とかはいらないので小部屋に区切ってみました。
強度的にも多少は意味あるかなと思ってます。

経験的にも予想は200gくらいかと思ってましたが、やはりダメ押ししてやっと210gの減量。
ザグるのは結構大変ですが、やはりこの程度ではなかなか軽くはなりませんね。

とりあえず、ボディは一旦これで完了。

次はフレット交換。
指板を削って、指板Rを7.25inchから9.5inchに変更しました。
フレットは、Jescar EVO ゴールドのフレットです。
加工はステンレスとは違う硬さがあり、カットするのは中々にしびれます。

ボディザグリにノイズ対策として導電塗料を塗りました。
今回は導電性の高い銀銅のものを使用しました。

ネックポケットがルーズで気になるということで、ポケットの隙間を埋めました。
また、ネック側の面が崩れていたので修正したことでより動きにくくなりました。

元々マイクロティルトがかなり出さないと弦高が出なかったので、これもネックがずれやすい原因になっていたと思います。
テーパー付きのシムを作って取り付けました。

ピックガードは、1枚追加で購入したものと合わせてアッセンブリは一新して配線。

ペグはGotohの段付きのクルーソンタイプに交換。
トレモロブリッジは、CALLAHAMの10.5mmピッチという狭いものに交換。
あとエンドピンも埋めてからロックピンに交換しました。
もう本当に全部交換してます。

そして完成。