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ESP M-7 フルカスタマイズ ― EVERTUNE 7弦ブリッジ取付・フレット交換・スキャロップ加工ほか

by Miura

ESP M-7 フルカスタマイズ

今回は ESP M-7(フロイドローズ搭載7弦モデル) に、フルカスタマイズのご依頼をいただきました。
作業内容は以下のとおりです。

  • ジャンボステンレスフレット(Jescar 58118S)へのフレット交換

  • Luminlayブルードットへのポジションマーク交換

  • ハイポジション・スキャロップ加工(大村孝佳リスペクト仕様)

  • 指板のブラック染色

  • ヘッドへのインレタ追加

  • EVERTUNE 7弦ブリッジ取付加工

  • ピックアップザグリ加工 & FISHMAN Fluence搭載

まさに「フルカスタム」と呼べる内容となりました。

ネック加工

まずはネックの作業から。
フレットを抜き、トップサイドのポジションマークをすべて取り外しました。

新たに導入したのは Luminlayブルーのドットポジション。暗所でも視認性が高く、ライブステージで大きな効果を発揮します。

さらに、指板のローズウッドはブラックに染色。高級感と統一感が増しました。

ハイポジションは スキャロップ加工。速弾きや表現力を求める方には欠かせないカスタムです。

フレットは Jescar 58118S ジャンボサイズのステンレスフレットを打ち込み。耐久性・プレイアビリティともに最高の仕様です。

EVERTUNE 7弦ブリッジ取付加工

今回の目玉カスタムは EVERTUNEブリッジの搭載
チューニングが狂わない、唯一無二のブリッジシステムです。

ただしその取り付けには大掛かりな加工が必要。
公式指定のザグリを確認後、いきなり本番加工はリスクが大きいため、まずは 3Dプリントでモックアップを製作。実際に収まりと強度を確認しました。

ピックアップのブリッジの間のボディトップはかなり薄くなルことがわかります。

フロイドローズのリセスは埋め木を行い、一部の元ザグリが残る箇所は黒塗装で仕上げ。

ピックアップザグリはソープバーサイズに拡張。元ザグリとの兼ね合いで、ほどよいサイズ感に加工しました。

強度と見た目の両立を図りながら、テンプレートを用いて正確にザグリ加工を行いました。

ピックアップ & 電装系

ピックアップは FISHMAN Fluence 7弦モデルを搭載。
コイルスプリット、ボイス切替、HF-Tiltなど多彩なコントロールが可能です。

今回は以下の仕様で配線:

  • レバースイッチ → コイルスプリット

  • トーンスイッチポット → ボイス切替

アクティブならではのパワーと多機能性を活かした仕上がりです。

セッティング & 完成

弦を張り、EVERTUNEブリッジを調整。
最初はクセがありますが、慣れれば簡単。どれだけ弾いてもチューニングが狂わない驚異の安定感です。

こうして完成したESP M-7は、フレット・ブリッジ・ピックアップ・外観に至るまでフルカスタム。
まさにオーナー様仕様の1本となりました。

フレット交換・特殊ブリッジ加工・電装カスタムなども承っております。
お気軽にご相談ください。

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