今回のご依頼は北海道からのご依頼で、ポジションマークのLED後入れ加工です。
加工するのは、ESP AMAZE-SL5 Poplar Burl
https://espguitars.co.jp/product/13894/
(ボディの木目からみて、HPに載っているものと同じ個体のようです。)
以前購入直後にもネックだけお預かりして、指板のドットを黒からアヴァロン貝に入れ替えました。
記事;ポジションマーク交換 ESP AMAZE-SL5/M
今回はトップ、サイドのドットが光るように紫のLEDを仕込みました。
お預かりする前は指板を剥がして、LEDを配線して接着するプランを考えていました。
しかし、サイドドットポジションが五弦ベースのワイドネック加えて、大きいものが入っているため、
指板とネック材をまたぐ位置にあります。
一旦埋めたとしても指板の厚みもかなり増す必要があります。
(サイドが光らないなら問題ないです)
お客様にも確認して、1弦サイドから溝加工を行い配線後にメイプルで埋め木を行うことになりました。
加工あとは残りますが、プレイアビリティも変わらず加工も最小限にとどまります。
トップポジションは、乳白色のアクリルと黒縁のドットを製作。
ポジションマークの穴あけ、配線を掘り加工を行います。
流石に5弦ベースだけあって、ネック幅が広くサイドボジションマークの配線穴は苦戦。
12個のLEDと抵抗を配線、無事一発で点灯。
サイドポジションはアクリルの光ファイバーを入れることで光るようになっています。
12フレットやトップドットのない21フレットは個別のLEDなので、サイドのLEDを別系統で仕込む配線もできそうですが・・・
(紫のLEDなんですが、そのまま撮るとどうにも色が再現できませんね。妙に青っぽくなったり飛びすぎたり。)
ここまでくれば終わりが見えてきます。
ネックは何度も点灯を確認して埋め木を接着し、塗装作業へ。
その間にボディの加工。
ネックポケットからの配線穴とLED専用にバッテリーボックスを増設しました。
LEDのON/OFFスイッチと調光のトリマーを、ブリアンプの入っている裏パネルに取り付けました。
塗装を終えたネックを取りつけたら完成です。
LEDの後入れ加工自体はじめての作業なので、思考の連続でゆっくりと慎重に進めました。
なかなかに大変な作業でしたが、光らせた姿を見ると頑張った甲斐がありますね。