
今回はカスタマイズです。
1ピックアップのギターにフロントピックアップのザグリを増設。トグルスイッチのザグリも追加します。ブリッジもバータイプのものから、T.O.Mとテイルピースに変更します。
目指すのは、ジョンレノンのカスタムされたLes Paul Junior

また、今回はお客様が自身でカスタマイズするお手伝いという感じです。見ての通りすでに塗装が剥がされており、こちらで木工加工を終えたら、オーナー様が塗装をして仕上げる予定です。なので、完成品は拝めません。
フロントピックアップ

フロントに載せるピックアップは、このモデルの特徴とも言えるチャーリー・クリスチャンピックアップ。バーポールピースのちょっと大きめなシングルコイルピックアップです。本家は、アーチドトップ用のピックアップを使っているようです。今回持ち込みのピックアップはテレキャスタータイプ。
ピックガードにぶら下げてマウントするタイプですね。できれば、ザグリは隙間なくしたいとのご希望。

ザグリはどうするか考えながら、ピックアップをまずは採寸して図面を作ります。

本家も意識しつつ、ボディバックからピックアップを止めるようにザグリました。裏パネルの大きさはちょっと大きめにしてみました。


トグルスイッチの位置は、レスポールの位置より少しずれた位置に開けます。このギターはLes Paul Juniorのボディ形状のちょっと変形なので、参考程度に写真を拡大して合わせました。





ピックガードも加工したら、ピックアップも早速取り付けてみました。結構いい感じです。
ブリッジ取り付け穴加工
配線穴を開けます。フロントピックアップまで届く長いドリルを使い、フロントピックアップザグリとコントロールを直接つなげます。狙い通りの位置に貫通。柔らかめのきなので、苦はありませんでした。

ブリッジはジョンレノンのものも埋めたあとが確認できます。




ブリッジに合わせて、鉄工ドリルを木工様に加工します。まだ開業2ヶ月。使っていないドリルは研げていません。都度加工する感じです。


ブリッジの位置は精度が求められます。センターやオクターブチューニングの合う位置に正確に開けます。弦アースの穴も忘れずに開けておきます。オーナー様が弦アースを入れ忘れてスタットを打たないことを切に願います。
完成!




改造のお手伝いも大歓迎です。自分でできなそうなところだけ加工してもらいたいなど、ご相談くださいませ。