スキャロップド加工 Greco SE-450

今回はスキャロップド加工
Grero SE-450 ローズウッド指板とメイプル指板です。

まずはロースウッド指板の方から。
ラウンド貼り指板のため、指板が薄い。
特にハイフレットは2ミリ切りそうな感じで、実際一度加工をお断りしたのですが、
今回改めてご依頼で引き受けることにしました。

といっても1ミリの深さに掘る分には問題無いので、サクサク掘り進めて行きます。
4時間弱、集中して一気に仕上げます。

指板Rとスキャロップの形状を均等に揃えながら、傷も細かくして仕上げていきます。

ちょっと艶っぽく仕上がった指板。フレットも磨き直して仕上げも完了。
右腕はもう上がりません。

こちらは、いわゆるインギースキャロップ
大半はこちらのタイプのご依頼です。

続きまして、もう一本スキャロップド加工を。

同じくGreco SE−450

艶ありの塗装をされたメイプル指板です。
上記と対比てきな、リッチースキャロップです。

早速加工に入りますが、塗装が厚い艶ありの指板を剥がすのが結構手間です。
13フレットあたりまでは、両サイドまでスキャロップされていますので、一気に削ってしまいます。
インギーとは違い、深い部分がオフセットされています。

12フレットより上は、だんだんど6弦サイドのスキャロップが浅くなっていき、
1フレット付近は6弦側はスキャロップがなくなります。
インギースタイルより気にする部分もあり、ちょっと勝手が違います。
まあ、施工件数が少ないのが大きいのかも。

塗装するとややのっぺりする感があり、お客様的にも見たが第一でしたので、
サイドポジションなど制約がない1弦側はより深く加工しました。

ポジションマークが飛んで行ったり、削れると入れ直さなきゃいけませんが、今回はどちらも大丈夫でしたね。
よく仕上げにシューターしたら飛んで行ってしまい、毎回床を這いつくばるなんてことをしてます。

いい感じに仕上がりました。
遠目にもしっかりスキャロップ感がわかり、仕上がりにも満足いただけました。

スキャロップド加工のご依頼お待ちしてます。とは言えませんがw