フレット交換&スタット倒れ ESP HORIZON

今回ご依頼頂いたギターはESP HORIZON
フレット交換とフロイドローズのスタットが倒れの修理になります。

まずはスタットの修理を行います。
1弦側のアンカーがネック側にめり込んでいました。

アッシュなどの柔らかめの木材は、経年でこの症状が起きやすいですね。
引っこ抜いて埋めて、再度穴を空けます。
片側だけだと、もう一方のスタットとの位置合わせが難しくなりますが、ジグを使ってうまいこと空けます。

片側だけなので費用も少し抑えられます。
ただ、やらなくて良いことしたくないだけなんですけどね。

ブリッジがリセスに対してまっすぐ取り付けられたことを確認して修理完了。

フレット交換に入ります。
フレットはJESCAR ステンレスフレット 58118Sを使用します。

指板サイドのバインディングの塗装が結構黄ばんでいるので、削ってしまうとかなり目立ってしまいます。
また、サイドポジションはインレタなので、削ってしまったらアウトです。
ついでに少し剥離しているのがなんともまあ。

フレットの際を狙って削ります。
こういう時、ステンレスフレットの硬さが身にしみます。

サイトを整えるところまで終われば、いつも通りの作業に入るだけです。

フレットエッジの角を削って、すり合わせを行って作業完了。
指板調整も行っているので、すり合わせの必要もほぼない位の仕上がり。

完成品↓↓↓