相変わらず外出しづらい雰囲気が続いてますね。昼間はかなり暖かくなってきてお出かけ日和だというのに。
そんな中嬉しいことに、小・中学生くらいのお子様と親御さんが家にあったウクレレやアコースティックギターを弾いて見ようと修理や弦の交換に持ってくることがここのところ何件かありました。
「学校休みでやること無いから」って。
コロナが収束しても楽器を続けてくれれば嬉しいです。
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今回は宮崎にお住まいの方からのご依頼です。
「6弦が落ちやすい」のでフレット交換のご相談を頂きました。
ストラトキャスターで弦落ちしやすいこの悩み、意外と多いです。
確かにお預かりしたギターは丁寧に押弦をしないと外に弦が滑ってしまいます。
これは結構弾く上でストレスですよね。押弦できなくもない微妙な感じが余計に。
下の写真でも、わかりにくいですがフレットの頂点が6弦の下当たりからやや下がっています。
ストラトキャスターのブリッジは11.3ミリピッチとかなりワイド。そのためネックの幅がギリギリ。
さらに、フレットの高さは1.4ミリとやや高め。
エッジを寝かしたほうが手触りはスムーズですが、高い分余計にフレットの有効幅が狭くなる。
また、すり合わせの際のヤスリがけも丁寧に行わないと今回のように弦落ちしやすいフレットになってしまいます。
フレット交換に入ります。
サイズは同じミディアムジャンボサイズのJESCARステンレスフレット。
指板調整を行い、フレットを打ち込みます。
そして今回はエッジをできるだけ立てます。
エッジを立てて削りましたがもちろん痛いので、角を丁寧にヤスリで削り仕上げを行います。
フレットのすり合わせを行います。もちろんここでも端が落ちないように。
キリッと仕上げたフレット。
交換前に比べるとフレット幅も余裕ができました。かなりラフに押さえても弦落ちするような感覚もない。
弦落ちのストレスから開放。
フレット交換なので費用はややかかります。納期も1,2週間程度お預かりしますので、余裕があるときにご相談ください。