今回のご依頼はGibson Hummingbird 77年製
ブリッジ部分の損傷により、弦交換が至難だと。その原因がこちら。
ブリッジの上からボールエンドが見えています。裏から見ると見事にボールエンドが見えません。ブリッジピンもゆるゆるで、弦交換のたびにボールエンドがブリッジにめり込んでようやく止まっている状態。
ブリッジピンの部分の黒い埋木や、裏のダボなどの修復歴があるようです。なにがあったかはわかりませんが。
修理費はできるだけ抑えつつ、修理を試みます。
専用工具で一度埋め、開け直しすることでとりあえずは問題なくなりましたが、強度不足が否めないのでメイプルの薄板を更に貼り補強。
次にピックアップの取り付けを行いました。ピッキングがかなり強そうなのでマグネットタイプは避け、L.R.BaggsのANTHEM SLを取り付けします。ピエゾとマイクのハイブリット。
本来ピエゾを入れた分サドルの高さを削りますが、今回サドルが低すぎことと、弦高が指板Rにあっていないので余裕が出た分で整えます。ノイズ対策に弦アースも取ってます。
ブリッジピンは一回り太いサイズがジャストサイズでした。
新しいものを買うか治すか悩んでいましたが、ぜひこれからもガンガン弾いてあげてください。