フレット交換 Martin D-21

フレット交換とピックアップの取り付けのご依頼を頂きました。
ギターはMartin D-21

フレットサイズをやや背の高いフレットに交換のご希望です。
今回はJESCAR 51100NSを使用します。

早速フレットを抜いて、指板調整。
トラスロッドがありませんので、反りを計算に入れつつ、指板面を整えます。
15~17フレットあたりがとても凹んでいましたが、そこまで削るのもあれなので程々に仕上げ。

新しいフレットを打ち込んで行きます。
フレットエッジを仕上げて、すり合わせはせずに、一旦ナットを製作しました。

底面が斜めになっているタイプのナットは、サイズも特大です。
結構加工に苦労してたんですが、自作のエッジサンダーができてから、非常にはかどります。

試しに弦を張ってみました。
フレット交換前より、1弦と6弦の反り具合が揃い狙い通りのソリ具合を得られました。
すり合わせも必要がなさそうです。

弦を外して、フレットを磨き上げて完成!!

続いてピックアップの取り付けを行います。

ピックアップはL.R.Baggs ANTHEM
マイクとアンダーサドルのハイブリットです。

要所に穴あけを行い取り付けと思いきや、エンドピンジャックが取り付けられず・・・。
エンドブロックが通常よりも分厚くて、ちょうどナットが噛みません。

仕方ありませんので、内側からザグリを入れます。

手を突っ込んで、慎重に位置を定めて、5ミリほどは落とし込みをしました。
手持ちの道具でどうにかならないかと、色々考えてなんとかなりました。 
ここが今回のハイライト。

無事ピックアップも取り付けられましたので、弦高を調整して完成です。

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