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今回のご依頼は、Tokai Hard Puncher(1979年製) のピックガード製作です。


通常は元のピックガードを採寸して同形状で製作しますが、
オリジナルのピックガードを外してみると、ネジ穴位置が全く合っていない状態。
そのため、ボディ側のネジ穴を基準に新しく位置を起こし直し、図面を再設計してピックガードを製作しました。
リバースP仕様への変更




さらに今回は、ピックアップをリバースPレイアウトに変更。
1・2弦側のピックアップをネック寄りに移動することで、より太くバランスの取れたサウンドが得られます。
今回の指定は「3・4弦側は固定、1・2弦側のみ移動」という内容で、ボディに追加のザグリ加工を行いました。位置を入れ替えることも可能です。
コントロール部のセパレート加工

コントロール部分は、ジャズベースのようにセパレート仕様に変更。
配線やメンテナンスがしやすくなり、実用性が大きく向上します。
ただし、部品点数が増えるため、アノダイズドピックガードでは製作コストもやや上がります。
アノダイズド仕上げとアース加工



ピックガードのカラーは、Fenderらしいやや黄色みのあるゴールド。
アノダイズドならではの高級感と耐久性が加わり、ヴィンテージベースの雰囲気にもよく馴染みます。
仕上げの段階では、通電が取れるように加工してアースへ接続。
外観だけでなく、ノイズ対策も兼ね備えた実用的な仕様になっています。



今回の作業では、ヴィンテージの魅力を活かしつつ、演奏性・サウンドバランス・メンテナンス性を大幅にアップデートしました。
当店では今回のようなピックガード製作・特殊レイアウト変更・ボディ加工を伴うカスタムまで幅広く対応しております。
「ヴィンテージを実用的にアップデートしたい」というご要望がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。