YAMAHA FPX-300 Steel
フレット交換のご依頼を頂きました。
このスロッテッドヘッドのアコギにジャンボサイズのステンレスフレットに交換ご希望です。
更に弦高をできるだけ下げたいとのこと。
交換前は一般的な細いフレット。
まずはフレットを抜き、指板調整。
エボニー指板は染めてあったのが削って色が明るくなってしまったので、黒く染め直し。
そしてフレットは一番背の高いものをご希望なので、Jescar 58118のステンレス
ローセッティングでも問題ない精度で仕上げます。
ナットもプラナットから牛骨に作り変えました。
次にブリッジの加工。
サドルはすでにお客様により、かなり攻めた加工になっています。
ジャンボフレットでやや弦高は下がりましたが、更にということですので、
端の弦通し穴をテンションがかかるように位置を下げました。
また、木部も削りサドルにしっかりテンションが掛かるように加工。
ピエゾピックアップの出力のバランスが取れるようにサドルを加工して完了。(ここが一番大変でした】
そしてようやく完成。
まさかアコギにステンレスのジャンボフレットを打つ日が来ようとは。
お客様より
運指のしやすさ、音にも感動しております。
との嬉しいお言葉を頂きましたので、一安心。