スキャロップ加工をご依頼いただきました。
12フレット以降をスキャロップする指定です。しかも、2本まとめて!
しかも、前職ESP製ジョージ・リンチモデル。幾度と製品の制作に携わり目にしてきたギターです。でもKAMIKAZEの方は仕様の古いモデルなので、お初です。PURPLE TIGERは事故でネックを新しく交換をしたそうで、そういえば一度しかなかった事なのでなんだか覚えがあります。
やり方はそれぞれでしょうが、私は先に真ん中を削って深さを決めます。
完成の9割くらいの深さだと思います。一定の幅に削れば、自然と指板アールと同じになります。
この時点でポジションマークも問題ありませんので、そのまま進みます。
ここからは心を無にして、ひたすら削っていきました。マスクはしていますが、顔は真っ黒になってしまいました。
指板アールを崩さないように削ります。まあ、崩そうと思ってもなかなか崩れませんが。
この写真の時点だとちょっと端が削りきれていませんね。先に削った真ん中が残っています。
で、いきなり完成してしまう。
ヤスリの番手を上げて磨いて行くのですが、どんどんエボニー指板の削り粉も細かくなり手は真っ黒。
こうなって来るとカメラを持つのも躊躇してしまうわけです。
こだわりポイントとしては、できるだけフレットの際までスキャロップ加工しています。ジャンボフレットですし、残っている必要もありませんし。
私個人はスキャロップ加工のギターを弾くのは苦手ですが、加工するのは好きです。
そういえば前の職場にスキャロップがとにかく好きな先輩がいましたね。熱く語っていました。学生時代にはボディにまでスキャロップを施したとか。【どういうこと?)
スキャロップ加工に興味がある方はぜひお問い合わせくださいませ。