フレットすり合わせ
東京在住の方からアコースティックギターのフレットとナットの修理のご依頼です。
弾き語りの方に多いローフレットのみのフレットの消耗。
すり合わせで凹みがなくなるまで削ろうとするとかなり削ることになってしまいます。元々1ミリ前後の高さの細いフレットが使われていますので、それも考えもの。ネックの状態に問題がなければ、ローフレットだけ交換してすり合わせすることができます。
今回は7フレットまでを抜いて交換しました。弦の下、くっきりと凹んでますね。
フレットを慎重に抜いて溝を丁寧に整えます。フレットに合わせて、溝の深さや幅など念入りにチェック。リフレットはここをしっかりやっておかないと、フレットがちゃんと入りません。
フレット打ち込みエッジを残ってるフレットに合わせて違和感ないくらいに仕上げます。
そしてすり合わせを行い、フレットは作業完了。ナットも溝が低くなっていましたので、無漂白の牛骨で新しく製作。
ご依頼いただきありがとうございました。
たまに頂くご依頼に、キレイにしてくださいというものがあります。
そんnあご依頼の一つがこちら。
ご覧の通り、ホコリがべったりと全体を覆っています。ナットはなぜか紛失。配線周りはどうやら全く問題はなさそうです。弾けるようにとのご依頼なので、問題箇所を見積もって行きます。
このようなご依頼は、特別な方法があるわけでもなく地道に隅々までキレイに掃除していくだけであります。
フレット部分に浮きや凹みがあり、まずはそこを直していきます。
部分的に数本のフレットを打ち替えて、全体のすり合わせを行いました。

ナットも取り付けし、整形。無漂白の牛骨ナット。
弦を張り、全体の調整を行います。そして、完成。
フレット以外は特に大きな問題箇所もなく、無事再生しました。まだまだ引いてあげれるギターです。
随分長くしまってあった楽器の再生なども、ご相談ください。予算に合わせてちょうどよくお直し致します。