リペア
KRAMERのギターをステンレスフレットに交換しました。
元から低めなのか、すり合わせで低くなったのかわかりませんが、幅広で低めのフレットでした。
こちらをジャンボサイズのステンレスフレットに交換しました。太いステンレスフレットはやはり加工も大変です。
ジャンボフレットなので、サイドを倒さないよう注意しながら削り一本一本丁寧に仕上げを行います。
傷が残らないよう丁寧にヤスリをかけバフ磨き。つるつるのフレットの完成です。
フレット交換のご依頼お待ちしてます。
SCHECTERのストラトキャスターのブリッジとベグの交換をしました。
元はビンテージスタイル、6支点のシンクロナイズドトレモロとクルーソンペグ。
載せ替えるパーツは2支点のGotoh 510TS–FE1 と 同じくGotoh ロック式ペグ SG381 MG-T。パーツカラーはクロームに変更します。
まずはブリッジです。ブリッジを外してみると、ザグリに対して随分と斜めに取り付けてあったことがわかります。それに合わせてピックガードも削られているようです。ザグリの塗装欠けも斜めに取り付けてあったことのせいでしょう。
ネジ穴を埋めて、新たにスタット穴を開けて取り付け。
このままピックガードに合わせて取り付けると、交換予定があるピックガードにも合わないので無視してまっすぐ取り付けしました。
作業したときの写真はありませんが、裏からペグ穴を広げ取り付けいたしました。非常に信頼性もあり扱い安いペグです。
配線もちょっと変更します。変更前は1ヴォリューム、ハイカット、ローカット(コイルスプリットスイッチ)。
ローカットは使わないそうで、ローカット位置にトーンを移動。
元のハイカット位置にミニスイッチでリアダイレクトスイッチ。ポット穴がミニスイッチには合わないので、ピックガード材でフランジカラーを作って取り付けました。
トレモロの調整を行い完成。ロック式ペグのおかげもあり、非常にチューニングもとても安定しています。
カスタマイズのお見積り、ご相談はこちらよりお願いいたします。
PRS McCary のフレット交換を行いました。なんだかPRSのフレット交換のご依頼って多いですね。
同等サイズのステンレスフレットに交換します。今回はすり減ったわけではなく、カスタマイズですね。
ローズネックのしっかりとしたネックで、ネックの状態も良好でしたので指板調整もほぼ必要なくサクサク進みます。
今回は最近作ったフレットタングファイリングジグを使います。フレットタングニッパーなる専用工具でフレットタングをカットするのですが、ちょっと残ります。このちょっとを削るのが結構面倒で平行にヤスリを当てるのも難しい。しかもステンレスとなると削れにくいという苦行。
これはベアリングでヤスリを安定させてくれて、削るレベルも調整できます。削るときに気を使うところが少なく、作業スピードがアップし、仕上がりも安定します。
海外サイトを見ていたときにこれと似たようなものを見つけて、作って見ましたがなかなか良い。単純なので簡単に作れます。
フレットの下準備が終われば打ち込んで行きます。隙間なく一本一本確認しながら進めて行きます。
そしてフレットのすり合わせ。最終工程なので、ここで見逃さないようにしっかり精度をあげて行きます。そしてバフ掛けを行い完成です。↓↓↓
ステンレス特有のツルツルのフレットです。
ナットはもとが比較的高めだったことと、フレットサイズが同じだったため元に戻して調整。
フレット交換を検討中でしたら、ぜひお問い合わせください。

Crews SM-GUT です。セミホロウボディのエレキギターの仕様ながらナイロン弦、ピエゾピックアップのギターです。
そんなギターですが、ブリッジが剥がれてしまったそうです。しかも、出張から帰ってきたらこのあり様だそうで、驚いたそうです。

ブリッジ裏を見ると塗装と一緒に剥がれている事がわかります。トップコートの上からブリッジを接着している様です。
この状態だと、ブリッジと塗装は接着剤でしっかり接着しますが、肝心のボディとは塗装だけでついている事になります。
それでもナイロン弦なら剥がれる事はなかったかもしれませんが、この個体はボディがトップに向かって反ってしまっていたので、その合わせ技で剥がれてしまったというとでしょう。

ブリッジとボディをしっかりと接着するために、ボディトップの塗装を剥がします。また、ボディも反っているので面も確保してあげます。塗装分、落とし込みの様になります。

面で密着する様になったらしっかりと接着。今回はサドル紛失という事で、新たに作成しました。

修理のご依頼、ご相談お問い合わせお待ちしてます。
ホームページの更新はあっという間に1カ月放置してしまいました。画像を見返しながら、少しずつ更新していきます。最新は今まで通りInstagramなどを見てください。
指板サイドをぶつけたことによる欠けの修理です。同様の修理は結構あるので、倒してしまったりしたときによく起こるのでしょうか。
今回のギターは中古で買った際にはすでになっていたそうです。
フレットも飛び出ていてなかなか大きな欠損。
このままでは引っかかりますし、痛いので補修していきます。
欠損部のフレットを抜いて、割れ部分を思い切って削り別の木を接着。
ローズウッドの色が結構抜けてて、中は紫っぽいけど外は茶。あんまりなじまないかなと思ったのですが、削ると以外と馴染みました。サイドから見るとちょっと他より濃いのでわかりますが。
フレットを戻して、塗装の補修も軽くして完成です。
お問い合わせ頂いた際は、汚れを取ろうとZIPPOオイルでボディ拭いたと伺っていたので、どうなっているかと心配していました。
ご来店頂いて確認すると、曇って艶がなくなっているものの軽度でしたので安心しました。磨けば問題はないでしょうと。ラッカーは気をつけてくださいねえ。
と、ついでにお願いされてしまったヘッドの打痕修理。6弦側のヘットトップの角に数箇所打痕がありました。かなり小さな打痕です。あんまり打痕くらいなら修理などせず使って頂きたいなぁなんて思いますが、黒い部分でありあまり目立ちませんのでお預かりしました。
エルボー部分のくすみはバフかけで無事元通りになりました。
ヘッド部分の打痕は着色とラッカーを盛って磨いて仕上げ。よーくみれば修正もわかりますが、ほぼわからないくらいになりました。
傷や打痕は使っていれば少なからずついて行くので、それもそのギターの歴史として使い倒して行きましょう。
まあでも、最初の打痕やキズの精神的ダメージは非常にわかります。
自分のアコギを出勤前にハードケースの金具にぶつけた日は、工場でギターなんか作ってられる心境ではありませんでしたね。その頃は何もできなかったので、今でもそのキズはそのままです。
PRS SE ZACH MYERS のピックアップ交換、ハードウェアまとめて交換しました。
ピックアップはなんとも古びた未開封パッケージ、角足、網線仕様のディマジオピックアップでした。フロントピックアップはコイルスプリットできるようにスイッチポットにしました。
ダブルクリームピックアップとアイボリーのエスカッションやトグルノブの色味が合わず交換。なんかちょっと黄色が強い感じだったんですよね。3.5ミリのトグルノブ在庫があってよかった。
またクルーソンタイプのペグはつまみの翡翠の色味がどうも安っぽく気に入らないそうで、GOTOHのものに交換しました。ノブはクリアから、レリックされたハットノブ。
パーツの交換は簡単な改造ですが、ぐっと高級感も増しました。
すごいレスポールらしい見た目なので、コントロールの配置に最初戸惑いましたよ。あ、ボリュームそっちかって。
パーツの在庫もあるので、その場で合わせてみてすぐ交換もできますよ。
アコースティックギターのフレット交換です。
随所に使われているハカランダが美しいSAKATA GUITARS B-35B をお預かりしました。
見るからにハードに弾き込まれているギターです。今回も関西方面でツアーを行った帰りに、小田原の当店にわざわざ立ち寄って頂きました。
フレット浮きもあり、瞬間接着剤で応急処置を行ったそうですがまだ音づまりがあり気になっているそうです。今回はフリーダムのステンレスフレット<SPEEDY>に交換しました。
ステンレスフレットは音質を気にされる方も多いですが、音の立ち上がりが早くビブラートやチョーキングの滑らかさは格別。音のきらびやかさが上がり、アコギにもとてもいい印象です。
また、とても強く押さえる方やハードに使われる方には、非常に良い状態を長くキープできるのでおすすめです。
当店がオープンして間もない3月中頃にご来店頂きセットアップさせていただいたベースです。
一度セットアップをしていますので、約半年の状態変化も確認。以前よりもネックの反りも良い具合に変化してきたので安心。4弦ビビリと伺いましたがそれは弦の張り方をきちんとすることで解消できました。
ヘッド角のない場合は弦の巻き方でしっかりとナットにテンションをかけてあげる必要があります。特に3,4弦はテンションピンがないので巻き方が肝心です。
ただ1,2弦は溝が低く、開放のビビリがあるのでナット交換をしました。
また、以前はその場で調整したのでハイポジションのビビリが気になっていました。今回は1日お預かりすることができたので、フレットを磨くついでにちょっとだけすり合わせも行いました。
あまりにベースのリペアが少ないので、たまにベースも大丈夫ですか?って聞かれてしまいます。
ベースの修理、改造ももちろんやります!