今回のご依頼は Gibnon J-50
音に元気がなくなってきたと鳴らない箇所があると言うことで、お預かりいたしました。
ナット・サドルのセッティングのバランスが悪く、うまく鳴っていない状態でした。
ご希望もありナット・サドルの交換とフレットは部分的に調整。
またバックブレーシングが一箇所割れていたので、こちらも修理します。
ナットとサドルは無漂白の牛骨で製作しました。
ちょっと油分が残っており、見た目も薄っすら黄色く透き通った感じ。整形後磨いて艶を出すとまたいい感じに。
サドルはオクターブチューニングをあわせてオフセット。
ギター到着後お客様より
「ビビリがなくなって、ピッチも良くなり、低音が復活しました。これで現場でも使えそうです！」
との嬉しいお言葉も頂きました。
お預かりした Guild D5
修理というほどの依頼ではありませんが、フレットのサビのクリーニングのご依頼。
ボディは新品同様、フレットだけものすごい錆びついてます。
ケースに長いこと入れっぱなしだと、湿気でなってしまうようですね。
曇った程度だとコンパウンドで磨けばきれいになりますが、ここまで錆びてると表面を削り落としてから磨きます。
１時間ほどお預かりさせて頂き、仕上げてお返しいたしました。
東京在住の方からアコースティックギターのフレットとナットの修理のご依頼です。
弾き語りの方に多いローフレットのみのフレットの消耗。
すり合わせで凹みがなくなるまで削ろうとするとかなり削ることになってしまいます。元々１ミリ前後の高さの細いフレットが使われていますので、それも考えもの。ネックの状態に問題がなければ、ローフレットだけ交換してすり合わせすることができます。
今回は７フレットまでを抜いて交換しました。弦の下、くっきりと凹んでますね。
フレットを慎重に抜いて溝を丁寧に整えます。フレットに合わせて、溝の深さや幅など念入りにチェック。リフレットはここをしっかりやっておかないと、フレットがちゃんと入りません。
フレット打ち込みエッジを残ってるフレットに合わせて違和感ないくらいに仕上げます。
そしてすり合わせを行い、フレットは作業完了。ナットも溝が低くなっていましたので、無漂白の牛骨で新しく製作。
ご依頼いただきありがとうございました。
フレット交換のGIBSON J-45
もともと低いビンテージタイプのフレットですが、さらに低く削られており弾きにくいため交換です。
フレット交換も２度目でしょうか、ネックリセットの形跡もあります。いろいろ修理されながら長いこと使われてきたのでしょう。
フレットは同様のサイズのニッケルシルバーを選択。
ナットと合わせてサドルも交換を希望されていましたので、無漂白の牛骨で製作しました。
また、サドルはご要望通りオクターブ調整をして整形し、仕上げを行い完成です。
Gibson J-200 のボディトップの塗装剥離のリペアのご依頼です。ボディトップの一部塗装の剥離があります。何があるとこうなるのでしょう。着色もところどころチップしています。
この集合したぶつぶつを見るのが苦手で、作業を阻みます。
クリア塗装の剥離が小さい部分はクリアを入れて埋めて行きました。結構果てしない作業でした。
深く剥離している部分は削って、再塗装を行いました。作業に集中していたせいか、作業写真が見当たりません。撮ったのは間違いないのですが。
いきなり完成写真です。サンバーストの潰し部分ということもあり元の状態がわからないくらいになりました。
修理のご依頼お待ちしております。
アコースティックギターのオクターブ調整のご依頼です。
４弦のピッチのズレが気にっているそうで、サドルを削りイントネーションの調整を行います。
ジグを使い、各弦のサドルの頂点の位置を割り出します。ちょっとフラット気味の３，４弦はやや前に、シャープしている５，６弦は後ろに移動します。
サドルの頂点の位置が変わったのが見えるでしょうか。
もし、ピッチが気になってしまったらご相談ください。
