Miura
指板欠けの修正とフレット交換をご依頼いただきました。
ここ数ヶ月フレット交換のご相談が非常に多いです。お問い合わせはほぼフレット交換の件です。
今回はフレットはジャンボサイズのステンレスをご希望です。
この頃からJescarの57110サイズばかり指定が入ります。不思議です。
では早速フレットを抜きます。
1弦側の5フレットの指板サイドにぶつけたような欠けがあります。
目立たないように指板材の端材を貼って修正しました。
指板修正をしてフレットを打ち込みます。
ストラトにジャンボフレット
エッジはやはり弦落ちしないよう、ある程度立て気味に仕上げます。
すり合わせを行い、ピカピカに磨き上げます。
ステンレスはこの輝きがずっと保てます。弦の滑りが良好。
ナットは牛骨で製作。
フレット交換のご依頼ご相談、お待ち致しております。
遠方のお客様も大変多くご依頼頂いています。
本日は台風の影響で不安定な天気予報ですね。
時折叩きつけるような雨が降っています。
こんな日は来店も流石になさそうなので、シャッターを閉めるかもしれません。もし御用があれば事前にご連絡を。
と書いていたら、晴れ間が見えてきました。
雨を降るたびに思いますが、軒先に屋根を付けたいです。どのくらいかかるのか。
今回のリペアはフレットの交換です。
ちょうどPRSのフレット交換のご依頼が重なったので、まとめて作業しました。
そしてどちらもステンレスフレットに交換。
一本はフレイムトップの paul’s guitar
以前にもPRSのフレットをステンレスに交換した方からのご依頼です。
元がジャンボフレットでしたので同サイズのJescar ステンレスを使用します。
2本目はCUSTOM24
フレットもかなりすり減っていました。
こちらも元と同様のサイズのステンレスフレットに交換です。
早速フレットを抜きます。
paul’s guitarの方はかなりネックが逆反りしていました。レギュラーチューニングでトラスロッドを逆にいっぱいに掛けてもまだ逆反り。
指板調整を行って、ネックの反りを正常に戻します。
CUSTOM24は、ステンレスフレットでもできるだけ音質を変えたくない。
そんなときのFREEDOM のステンレスフレット。
ステンレスフレットは硬いです。
フレットを打ち終えて、飛び出したフレットを削るここが一番しんどい。
大体次の日肩が痛くなります。
でもこれを終えるともう少しです。
フレットのエッジを仕上げて、フレットのすり合わせ。
ピカピカに磨き上げます。
調整を行いどちらも完成。
逆反りだったpaul’s guitarもセッティングがしっかり出来るようになりました。
ステンレスフレットはいつまでもピカピカ、ヌルヌルです。
もしご興味があればご相談ください。
9月に入っても相変わらず暑いですね。
8月は非常に忙しくエアコンのない作業場で過ごす機会が多くなり、扇風機だけでは耐えられず
スポットクーラーを買ってしまいました。
冷風を浴びながらの作業は、かなり快適。もっと早く買っても良かった。
今回のご依頼頂いたのは、ESP AMAZE-SL5のメイプル指板のポジションマークの交換。
ネックだけ札幌から届いたので、ボディカラーは拝めず。
黒ットポジションマークをアヴァロン貝に交換。
作業自体はポジションマークをドリルで突いて、アヴァロン貝を埋め込むだけです。
色合わせして、ウレタンマットを塗装して完了。
ちょっと豪華になりました。
それにしてもネックの向きがいちいち変わって見づらいな。
ストラトのフレットをジャンポフレットに交換のご依頼
元は細くて低いスモールフレットのストラト。
交換するフレットは大きいジャンボタイプ。ニッケルシルバーかステンレスか少々悩み、ステンレスフレットに交換となりました。
指板調整を行いネックの反りを整えます。指板Rも7.25ichから9.5inchに変更しました。
やはりジャンボサイズのステンレスフレットは何をするにも硬いです。
切断するのも、曲げるのも、削るのも一苦労。
エッジはやはり立て気味にしつつ、弦落ちしない程度に削ってエッジを仕上げます。
ナットも新しいフレットに合わせて新潮。定番のオイルの染み込んだノンブリーチの牛骨。
背の高いフレットで弾き心地も新たなものへとなりました。
長く使っているギターとのこと。これでこれからも一生涯をともにできるでしょう。
今回のご依頼は Gibnon J-50
音に元気がなくなってきたと鳴らない箇所があると言うことで、お預かりいたしました。
ナット・サドルのセッティングのバランスが悪く、うまく鳴っていない状態でした。
ご希望もありナット・サドルの交換とフレットは部分的に調整。
またバックブレーシングが一箇所割れていたので、こちらも修理します。
ナットとサドルは無漂白の牛骨で製作しました。
ちょっと油分が残っており、見た目も薄っすら黄色く透き通った感じ。整形後磨いて艶を出すとまたいい感じに。
サドルはオクターブチューニングをあわせてオフセット。
ギター到着後お客様より
「ビビリがなくなって、ピッチも良くなり、低音が復活しました。これで現場でも使えそうです!」
との嬉しいお言葉も頂きました。
今回ご依頼頂いたのは、打痕や傷、塗装剥離が多いPRS CUSTOM22。
基本的にはこのような修理は受けませんが今回は特別に。
以下見ていただくと分かる通り、至るところの塗装に傷や打痕。激しいライブをしてきたのでしょう。
ところどころ補修したような箇所もあります。
作業中写真を撮る気も起きませんでしたが、小さいところからちまちま修理して行きました。
気が遠くなる。
黒つぶし部分は隠蔽がしやすいので比較的ラクでしたが、シースルーのトップは結構傷も深く目立つ。
見切りをつけることころはつけて、全体の印象がきれいになればよいかと。
バフまで行けば、苦労も報われます。
最組み込みしてようやく完成。
載せといてなんですが、打痕の修理等はご依頼頂いても受けられませんのであしからず。
今回のご依頼はブラスナットの製作とセットアップのご依頼です。
Edwards E-T-98EL L’Arc~en~Ciel」のベーシスト tetsuya モデルです。
中古で最近手に入れたものをチェックと合わせて、改造することになりました。
今回ナット剤に使うブラス(真鍮)は牛骨に比べると硬いので作業は少し大変ですが、磨き上げればピカピカ。
これはなかなか楽しい作業です。
金属を磨くのって楽しいです。
耐久性もあるので、攻めたセッティングでも問題なし。
ゴールドパーツのこのベースにもしっかりマッチしています。
ピックアップ搭載のクラシックギターに弦アースを取れないかと相談を受けました。
ギターは K,YAIRI CE-62
確かにノイズが気になります。ジャックを触るとスッとノイズが静かになるので、この状態に持っていきたい。
やったことはなかったのですが、4〜6弦は金属なのでアースと配線できればよいだろうとお預かりしました。
アコギと違弦はボディトップで完結しているので、見えないところにつなげることは難しそうですね。
ブリッジの弦の結び目ならしっかりと密着するので、ここにアース線を置くことにきめました。
メッキ線が通る穴をブリッジエンドからボディ内部に空け、内部で配線材とハンダ付け。
ジャックのアースと配線を行い作業完了。
これで4〜6弦に触れていればノイズは収まります。
今回はベースにトレモロブリッジを取り付け。
HIPSHOT BASS TREMOLO
こういう改造はあんまりやれる機会もないし、貴重な経験ですし何より楽しい。
ケーラーのベーストレモロはいじったことがあるけど、HIPSHOTのものは初めて。
HIPSHOTのスタットのタイプのギタートレモロと構造は全く同じようですね。
レフティ兼用になっているため、トレモロブロックの幅が大きく貫通ザグリが必要。
今回のベースは特にボディが小さいのでザグリは最小限にしたいところですが。

パーツを採寸して、ザグリのジグを作成。
HIPSHOTのトレモロは特徴的な形状でさらに左右で違うんですが、
スタットの位置を左右同じにすると1弦側が少し下がって傾いてしまうので注意ですよ。
位置を何度も確認し、スタット穴、ザグリ加工。
アーミングの可動域も確認して組み込み完了。
ナット溝なども調整してチューニングも安定するようにセットアップ。
しばし遊ばせて頂きました。
常連のお客様からオークションで手に入れたというPRS CE24の改造のご相談。
弾みで落札されたとのこと。
塗装の状態などもあり、あまり気に入っていないとの事でご相談。
たしかに補修箇所などもあり、艶もなくどうにかしたいなと。
とりあえずボディトップを塗り替えることになりました。
ご希望はナチュラルにしたいとのことでしたが、予想通り生地着色の染み込んだ部分は取れないので別の色を指定して頂くことになりました。
乾いているとわかりにくいですが、濡らすと杢が黄色くなります。
最終的にグリーンかブルーで悩んでいましたが、ブルーを選択。塗り替えを行いました。パーツを載せて仮組み状態でお客様にも確認していただきました。
気に入っていただけた様で、そのままフレット交換とピックアップ交換を追加でご依頼していただきました。
フレットは同等サイズのJESTCAR ステンレスフレットに交換。
ナットはもともと高かったので戻して調整。
見えにくいアヴァロンドットもついでに交換。
艶が出てしまったネックグリップもつや消しを塗装。
指板の艶もなくなり、品のある仕上がりになりました。
ピックアップはGIBOSNのものに交換。脚が長くリアがボディに収まらなかったので
すこし掘り下げして取り付け。
セットアップを行い完了。

結果的に全体的に手を入れましたが、高級感のある仕上がりになり満足いただけたと思います。