改造
オークションで購入という未完成品のスルーネックのストラトタイプのギターにパーツを組み込みます。



ピックガードはシルバーミラーで製作。
62sスタイルで製作とのことでしたが、コントロールザグリが50sスタイルなため、
レバースイッチ横のネジはなしで、10点止めに。
指板エンドにトラスロッドがあるため、ピックガードで塞ぐと調整が非常に困難になることから、
ESP ホイールナットを取り付けます。
ピックアップはH-H
ボディはザグリを拡張しています。
ブリッジはGotoh 2支点のトレモロ 510-FE1
ブリッジ落とし込みを入れて、ボディトップ面でフローティングできるように加工。


フレットすり合わせ、ナット溝加工を行いパーツを組み込み。
一気に加工してしまったために、あまり作業中の写真もなく完成です。









パーツ取り付けやご指定の加工など、ご相談お待ちしております。
今回のご依頼は北海道からのご依頼で、ポジションマークのLED後入れ加工です。
加工するのは、ESP AMAZE-SL5 Poplar Burl
https://espguitars.co.jp/product/13894/
(ボディの木目からみて、HPに載っているものと同じ個体のようです。)
以前購入直後にもネックだけお預かりして、指板のドットを黒からアヴァロン貝に入れ替えました。
記事;ポジションマーク交換 ESP AMAZE-SL5/M
今回はトップ、サイドのドットが光るように紫のLEDを仕込みました。



お預かりする前は指板を剥がして、LEDを配線して接着するプランを考えていました。
しかし、サイドドットポジションが五弦ベースのワイドネック加えて、大きいものが入っているため、
指板とネック材をまたぐ位置にあります。
一旦埋めたとしても指板の厚みもかなり増す必要があります。
(サイドが光らないなら問題ないです)



お客様にも確認して、1弦サイドから溝加工を行い配線後にメイプルで埋め木を行うことになりました。
加工あとは残りますが、プレイアビリティも変わらず加工も最小限にとどまります。
トップポジションは、乳白色のアクリルと黒縁のドットを製作。
ポジションマークの穴あけ、配線を掘り加工を行います。
流石に5弦ベースだけあって、ネック幅が広くサイドボジションマークの配線穴は苦戦。
12個のLEDと抵抗を配線、無事一発で点灯。
サイドポジションはアクリルの光ファイバーを入れることで光るようになっています。
12フレットやトップドットのない21フレットは個別のLEDなので、サイドのLEDを別系統で仕込む配線もできそうですが・・・
(紫のLEDなんですが、そのまま撮るとどうにも色が再現できませんね。妙に青っぽくなったり飛びすぎたり。)
ここまでくれば終わりが見えてきます。
ネックは何度も点灯を確認して埋め木を接着し、塗装作業へ。






その間にボディの加工。
ネックポケットからの配線穴とLED専用にバッテリーボックスを増設しました。
LEDのON/OFFスイッチと調光のトリマーを、ブリアンプの入っている裏パネルに取り付けました。
塗装を終えたネックを取りつけたら完成です。






LEDの後入れ加工自体はじめての作業なので、思考の連続でゆっくりと慎重に進めました。
なかなかに大変な作業でしたが、光らせた姿を見ると頑張った甲斐がありますね。
年始から途切れることなく、沢山のご依頼を頂いております。
狭い店頭に沢山のケースが並び、身動きが取りづらくご迷惑をおかけしております。
最近ようやく少し整理がついきたところですので、長期のものを進めて行かなければと思うのですが・・・
さて、今回のご依頼はFGN テレキャスター NTL21RAH
こちらにセンターピックアップの増設とフロントハムバッカーピックアップの交換作業です。

早速ピックガードにセンターシングル穴を開けます。
位置が決まったら、ボディにもザグリ加工。
同様に導電塗料を塗って組み込みます。



ピックアップは、フロントにセイモア・ダンカンのフィルタートロンHB、Psyclone、センターはSSL-4
レバースイッチも4WAYから5WAYに交換して、3PUのノーマルな配線に変更。
サウンドはもちろん、見た目もなかなかインパクトあるチョイスでかっこいい。


今回はサスティナーの組み込みのご依頼を2件ご紹介いたします。
サスティナーシステムは、お馴染みのSUSTAINIAC Stealth Pro を使用します。
全くの偶然ですが、別々の方から同じ日にお問い合わせを頂きご依頼頂いたのも2日違い。
内容まで非常に似通っていて、B.C.Rich Mockingbird にサスティナーを組み込み、EMGピックアップを乗せるという・・・。
まずは、シースルーブラックのモッキンバードからです。
大きな加工が必要になるのは、バッテリーボックスの増設。
EMGとサスティナーでそれぞれバッテリーが必要になるので、ダブルサイズのバッテリーボックスを使用。
あとは配線をするだけです。
元々スイッチの多い機種で、ザグリも広く配線はしやすいギターです。
それでも配線を終えるとギチギチになります。
アクティブピックアップとサスティナーを搭載するため、ジャックにはスイッチ付きの特殊なステレオジャックを使用します。
通常のボリューム、トグルスイッチ、トーン、に加え、サスティナードライブ、
フロントピックアップのサウンド切り替え、サスティナーON/OFF、サスティナーモード、キルスイッチ
ロータリーはダミーです。
裏パネルには、電池食いのサスティナー用にDCジャックを取り付けました。
これで家では気兼ねなく使用できます。
弦を張るとブリッジが前傾してしまい、弦高が出ないので応急処置をしてセットアップ。
比較的シンプルだったので、サスティナーの悲鳴を聞くことはなくスムーズに作業完了。
次はB.C.Rich Mockingbird PRO X
こちらは元々EMG搭載機だったので、バッテリーボックスを一個増設。
フロントにはシングルサイズのドライバーとEMGのシングルピックアップを
HBエスカッションに収めます。
フロントピックアップザグリは、ザグリ加工をして広げています。
配線は基本的には前出のと同じですが、ちょっとだけ変更。
サスティナーOFFのときは、ドライバーをピックアップとして使用せず、フロントのEMGが出力するように配線し、
通常通りフロント/リアをトグルスイッチで切り替え。
その他はノーマル通りのサスティナーコントロール。
小さい基盤のおかげで、レスポールサイズのコントロールキャビティでも加工なく収まります。
ロックペグ、チタンサドル交換等も行いこちらも完成。
サスティナードライバーに横付けしたピックアップの影響もそれほどなく、パワフルに効き一安心。
磁力の弱いEMGならそれほどドライバーにも影響はなさそうです。
ようやくワクチン1回目の摂取が終わりました。
1回目なのでたいした副反応もなく、少々刺した部分が触ると痛い程度。
仕事に支障はなさそうです。
それでは今回は大分県のお客様からのご依頼です。
Sustainiac Stealth Pro Sustainer(サスティニアック・ステルス・プロ・サスティナー)
こちらの取付のご依頼になります。
ギターはSteinberger Spirit GT PRO Quilt Top
サスティナーの効きの良さもさることながら、Fernandesのものと比べて小さな基盤。
コンパクトなボディにも納めることができるが強みでしょう。
大抵のギターならザグリ加工なく納められます。
ネック側に取り付けるドライバーはハムバッカーサイズを使用。といっても、下側は中身空っぽで見た目だけなんですけどね。
サウンドも切り替えられますが、今回は固定。
まずはピックガード。
ブラック3Plyでボディ全面を覆う形状で製作。
コントロールはまっすぐ並べ、ジャックを避けるように配置。
トップから基盤、コントロールが収まるザグリを空け、バック面はバッテリーボックスを増設しました。
今回のコントロールはシンプルに、ボリューム、セレクター、サスティナースイッチx2、キルスイッチ。
ブリッジピックアップは、お客様が使い慣れているという L-500。
狭いキャビティ、サスティナーのクロストークに気をつけ最小限に配線します。
サイドポジションマークの交換も同時に行いました。
φ2のLuminlay ブルーを取り付け。視認性がアップしました。
配線を終え、ボディに組み込み。
配線の配置をいじったりして、サスティナーの調整に悪戦苦闘しながらようやく完成。
黒い全面を覆うピックガードが、ギターの見た目を大きく変えてくれました。
サスティナーもしっかりと効きます。
こちらのギターとはまるで兄弟器のようになりましたね。
今回ご依頼頂いたのは、LTD EXP
フレット交換とボディ全体を覆うメタルピックガードを製作します。
中古で購入されたということで、フレットもだいぶ浮き、すり減っていました。
フレットは一番大きいので、ってことなので Jescar 58118-NS
ついでに、パールアクリルのドットインレイを白蝶貝に交換。
ちょっと高級感が出ます。
ナットはカーボンをチョイス。
そして今回の本題。
エクスプローラシェイプのボディを覆う、大きなピックガードをアルミのダイヤモンドプレートで製作いたします。
まずは、採寸して外周や穴位置をトレースして行きます。
形状の確認のために、ボードを切り出して確認。微調整を行い採寸完了。
本番の切り出しへ。
ヘッド、ボディ共にサイズはジャストに仕上がりました。
アルミなので、見た目ほど重くはならなかったです。
かなりギラギラ反射するので、ステージでは派手になりそう。
お客様曰く、高校生の頃からの念願だったらしいです。
一本線の柄で、さらにヘッドも覆っているものは市販されていないようです。
そして同時進行で、仕様違いの別個体も製作しました。それは後ほど。(ESP MX-II)
Bacchus universe series のストラトタイプのカスタマイズのご依頼です。
以前にも似た感じでご依頼頂いてます。過去記事
家の中から発掘したピックアップやブリッジなどまとめてお持込みいただきました。
ブリッジはピッチの狭いアジア製シンクロから、一般的なインチサイズに交換。
写真のようにネジ穴は全く合わないので、一旦穴埋めが必要です。
ピックガードはつや消しブラックで製作。
ノブやカバーもブラックで統一。
ナットも黒いTUSQ XLで製作。見た目だけでなく、滑りがよくチューニングの安定にも一役買ってくれます。
チューニングが安定するように入念にセットアップを行い完成。
この仕様がお気に入りのようです。
Squier by Fender PSQ-0400
スクワイヤのプレベのネックエンド下部にEBタイプのピックアップを取り付けます。
いわゆるビリーシーン的な改造になりますね。
ピックアップはDIMARZIO製のDP120?DP145?
位置決めしてまずはピックガードを切り欠きました。
端ギリギリでヒヤヒヤです。
折れたら終了・・・慎重に
ボディにザグリを空けて取り付け。
結構コイルを包むエポキシが四角くて大きい。取り付けネジもギリギリ。
EBベースにもポン付けはできないらしいですね。
見た目の期待を裏切らない、パワー感と太い音です。
Fender Replacement ネックの組み込みのご依頼です。
日本でも普通に購入できるようになってからは、頻繁に入るオーダーですね。
ローステッドメイプルやジャンボフレットなどに変更がライトな改造で行えるので、ユーザーフレンドリーな合理的なパーツ。
パーツ諸々と一緒にまとめて一式お預かり。
ピックガードはビンテージホワイト3Plyで制作し、S-S-H配列のピックアップ。リアコイルスプリットスイッチ。
ナットはLSR ROLLER NUTを取り付け。
1フレット側にナットスロットをオフセットして広げ取り付け。
ちょっとナットが両サイドからはみ出してしまうので、程々に削りました。
チューニングも安定し、良い感じにまとまりました。程よいハイエンド感がよいですね。
次はテレキャスターのネック交換。
もとのネックはその場で取り外してお持ち帰りいただきました。
ペグはクルーソンタイプと取り付け。コンバージョンブッシュを使いました。
ペグ穴のピッチがクルーソンより少し広いので、均等に穴を開けやすいようにジグを作って取り付け。
リプレイスメントネックのナットは未加工ため溝を切ります。
印くらいはついていますが、荒削りしてしまうとほぼなくなってしまいます。
コントロールもついでに変更。ハーフトーンのないビンテージ配線から、カレント配線に変更。
ローステッドメイプルネックにビンテージテイストのボディもマッチしますね。
最後にこちらはストラトの組み込み。
センターに合せてネックセット。
Coolzのボディにネックを取り付け。ピックガードは別のもののようで、ネジ穴を埋めて取り付け。
他メーカーでも組み合わせしやすいのが、ストラト改造の良いところですよね。
Gibson SG Gothic
ポジションマークのないエボニー指板、ブラック一色のギター。更にリアピックアップ一発。
こちらのモデルの改造のご依頼になります。
まず、この指板にディッシュインレイを入れて、フレットもフリーダムスレンレスフレットに交換です。
インレイ材に使うのはこだわりの暗めのパール柄。
ブラックパールセルではイメージと違うので、色々探して良さそうなものを入手しました。
早速ディッシュ形状に切り出し。
そして、ルーターで落とし込み加工を行います。
無事彫り終え、接着を指板と面に削ればインレイ加工は完了。
久々なこともあり、なかなか緊張感のある作業でしたが、ここまでくればいつも通り。
フレットを打ち込んで、サクサク仕上げに向けてすすめて参ります。
ピックガードもリア一発仕様で、黒3PLYで製作しました。
ブラックパールのインレイは、指板調整のままだとあまりにも目立たないので、インレイだけ艶が出るように磨いて仕上げてあります。非常にかっこよく仕上がりましたね。
年始、仕事はじめ前にお問い合わせを頂いたご依頼でした。
お客様から改造のご相談と完成イメージが送られて来ましたが、
Steinberger Spirit GT PRO Quilt Top
この小さなボディにかなりてんこ盛りな改造内容
Sustainiac Stealth Pro サスティナーを取り付け。そしてそれに伴いピックアップ等も交換。
早速、本体代をお支払いいただき、代理店に本体を注文しました。
細かいプランを考えつつも、まずは肝心のサスティナーが機能するか確認する必要がありました。
特殊なピックアップ配列を指定ゆえ、これがだめだと破綻してしまいます。
フロントピックアップ部分には、Sustainiacドライバーと隣合わせにSeymour Duncan Parallel AxisTM Stack PA-STK1nを取りつけ。
ピックアップを仮組みを行い、ドライラン。
どうやら問題なく機能します。やはりSustainiacのサスティナーは効きが強力です。
ここからはお客様ご要望のコントロールをどう収めるか、色々なパターンを提案し完成形に持っていきました。
仕様が決まれば、ようやく本加工。
ボディにザグリ加工を行います。基盤、スイッチ、ボリューム、全てを収めるためにかなりザグリが必要となりました。
コントロールは3ピックアップのハムバッカーーOFFーシングルを切り替え。
P-Railのリアプックアップは、上記シングルモードでそれぞれのコイルとパラレルをセレクトできるようにスイッチを追加。
他にサスティナーのオンオフとモード切り替えスイッチ。
ボリュームとトーンはあまり使わないということで、ミニスイッチがたくさんついたボディトップを避けボディサイドに。
見た目もスマートに収まりました。
配線はサスティナー作動時のリア強制ハムバッカーモードのために、やたら複雑に。
結局一日かけて組み込みを行い、ついに完成。
裏パネルから基盤のコントロールもアクセスができる配置にしました。これで表を開ける必要がない分、調整は安心です。
今回なんとお仕事で現在インドに滞在しているということで、今までで一番遠方のお客様。
海外に持っていくのに、ちょうどよいサイズでいろんなことができるギター
メールのやり取りによる打ち合わせを重ね、お客様のイメージに近づけることができたのではないかと思います。
そろそろ一時帰国されていると思うので、手にされていると思います。
Fender Japan のJazz Masterのブリッジの交換とピックアップ交換のご依頼です。
パーツはお持ち込み頂いたGotoh GE103B-T
とりあえずパーツを外して、ブリッジの取り付けを行います。
ボディに打ち込まれているアンカーは指先でつまんだら、スッと抜けました。
新しいアンカーは一回り大きいサイズなので、埋める手間もなくすぐ終わります。
アンカーの幅が1ミリくらい違うので、そのまま広げちゃだめですよ笑(一応)
アンカーを打ち込んだら、ピックガードもそれに合わせて広げます。
ピックアップもSeymour Duncanピックアップに交換。カバーはブラック。
最後に指板Rに合わせてブリッジサドルに弦溝を切って調整して完了。
オクターブチューニングも弦高もしっかりセッティングがでます。
こういう加工は寸法組み込みがしっかりしているジャパン製のギターだと非常に楽。
黒いピックアップカバーは引き締まりますね。