改造
今回はSGのコピーモデルにラージピックガードを製作する。
3ピックアップ仕様で、もとはスモールガードだったようですね。ラージガードなら既製品を加工してもできそうですすが、GIBSONに合わせて作られていると以外と難しいものです。

このギターの様に、指板エンド位置、ボディ外周、ブリッジの位置、ピックアップザグリの位置などが関わって来るデザインだと融通が効かず、全てが合わないと取り付けることができないんです。 そうなると新たに形からオリジナルに製作していくことになります。
まずは入念にピックアップの位置などを計測して位置をきめ、デザインを決めていきます。このギターはジョイントの位置の違いや、ボディ外周、トグルスイッチの位置の干渉などで、修正しなければならずラージガードのデザインのイメージが崩れなようデザインを変えて下絵を製作。
型も製作し、位置にも問題ないことがわかりましたのでお客様に一度確認をしピックガードを製作。素材はヴィンテージホワイトの3プライ。
このギターに合わせたオリジナルの一枚。
ピックガードの製作のご依頼、ぜひご相談くださいませ。
今回はピックガードの製作。
今回取り付けをおこなうTelecaster Customはとくにボディを占める面積も大きいので、かなり印象がかわるのではないでしょうか。
既製品ではスクリュー位置が合わない。しかしボディは加工したくない場合も製作すればジャストなものが作れます。

今回使うのはシンプルなビンテージホワイト1P。ピックガード製作ではあんまり今まで作ったことがないですね。
べっ甲柄とかパールとか派手な柄で製作を頼まれる場合が多いですからね。
ピックガードジグを製作。現状のコピーを作る場合でもポケットのサイズやピックアップ穴、ブリッジの兼ね合いなど美観に関わるようなところは修正して製作します。
せっかくのオリジナルをつくるので、きちんと個体に合わせて製作します。
ピックガードだけのお預かりだと、コピー作るしかありませんけど。。。


黒いボディにシンプルな白いピックガード。白と黒は王道な組み合わせですが、このシンプルさがいいですね。
ピックガードは素材を変えるだけではなく、コントロール位置や形を変えたり色々できるカスタムができるパーツです。
製作のご依頼お待ちしております。
最近はたくさんのお客様にご依頼いただき、仕事に追われブログの更新が全くできませんでした。
写真もたくさん溜まっていますし、記憶が薄れる前に記録に残していこうとおもいます。
今回はボディトップのリフィニッシュです。
加工するのはNavigater N-LP-STD。元はハニーサンバーストです。
早速ばらして、トップ面の塗装を剥がして行きます。
慎重にヤスリで研磨し、塗膜を削り落としていきます。


新たに塗装するカラーはシースルーのレッド
あと、テールピースは別パーツに交換のためにすでに埋め木してあります。

トップコートまで吹き、乾燥。
その後研磨しバフを掛けて仕上げます。


ここまで来ると、早くパーツを組み込みたくて閉店時間も忘れて組み込みました。

組み込みと調整を終え無事完成!
ブリッジにはBIGSBYを取り付けしました。

現状塗装は作業ペースの関係であまり預かれませんが、ご用命があればご相談ください。
サイドポジションマークを入れ替えるリペアです。
もとのサイドポジションマークは1.5mmの白いドットです。明るいどころでは見えますが、ステージなど薄暗いところではちょっと見辛いです。


そこで今回はLuminlayをいれます。
まずは埋め込むために穴を開けます。今回は大きめな3mmのサイズです。セットネックはボディの近くは空けにくいですね。





暗いところでは勿論、サイズアップあいたポジションマークは明るいところでも見やすくなりました。
改造のご相談お待ちしております。

こちらのRED SPECIAL をカスタマイズしました。
まずは指板。加工前はエボニーで当然塗装はされていません。
それを艶ありのクリアで塗装しました。

と、その前に指板エンド形状がまっすぐなので、加工します。

ジグを製作し、ルーターで加工しました。

面取りして仕上げ。こんな加工はあとにも先にもない気がします。

0フレットが浮いていて、変なので抜いて新しいものに交換。
ナットも接着面が変で、一度取り外しあとでちゃんとつけます。


塗装しました。バフで磨いてピカピカです。
あまり見慣れませんが、いいですね。

お次はピックガード。
ブリッジが違うのは仕方ないとして、もう少しピックガードのデザインを本物に寄せて行きます。
本家を意識してホーンを尖らせたり、ブリッジにかかる様にしてみたり

ジグが完成。ピックアップ周りのリングも製作します。
今回はやたらとジグを作りましたね。

アクリル板の3ミリから製作。コントロールのマウントはアルミ板で制作しました。


エッジは研磨して、バフを掛けて仕上げます。

コントロールプレートはこんな感じ。
これでピックガードからは頭だけ出ます。
スライドスイッチも黒から白に交換。お高い・・・。


ピックアップも直付けにするので、大きなダボを作って土台を作りました。
コントロールは銅箔でシールディングします。

配線完了。いよいよ完成です。↓↓↓↓






ペグもGOTOHのMG-Tに交換。つまみはパール。
ピックアップのリングは基材のない両面テープで貼り付け。
今回は作業をすすめながら、私からもどうせだからここもやってみては?
といろいろ追加して、この仕様になりました。
ネットで色々画像を検索しながら製作していきました。
コピーモデルを造るのはたのしいですね。

今回はサスティナーの取り付けです。
新品のパーツではなく、すでに取り付けてあるギターからパーツを取り移植して行きます。
そのギターがこちら↓↓



パーツを取られたギターはそのままで良いそうなので、空っぽになってしまいました。


サスティナーを取り付けるにあたり、ミニスイッチの2個ついた基盤を入れるザグリ、ポットも一つ増やします。
お客様には、大きめにザクってもらって構わないと言われていますが、やはりできるだけコンパクトに収めたいと思います。
元のバッテリーボックスも無視して、大きくザグリを入れることもできますが・・・
パーツサイズを入念に測り、作戦を立てて行きます。

基板サイズぴったりなジグを作成。
バッテリーの下に基盤を収めてしまいます。基盤についているトリムポットが、バッテリーにかぶらないギリギリを狙いました。
絶妙でしたが、うまくいきました。これで完成が見えました。
お次は上の写真のマッキーの☓印の位置にポットが付きます。

ポットは裏パネルの形も意識しつつ、コントロールの位置も意識した絶妙な位置。
裏パネルも落とし込んで起きます。これでザグリは完成!

写真ではわかりにくいですが、落とし込みザグリのエッジも面取りして磨きました。
元ザグリとなめらかにつながっていますよ。


配線はほぼそのままでピックアップもコネクターなので、ほぼポン付け。


とてもスマートに増設できたので、記事にしてみました。
こんな改造できるの?など見積もりだけでもぜひご相談ください。
難解なものほど、改造はやりがいがあります。

今回はカスタマイズです。
1ピックアップのギターにフロントピックアップのザグリを増設。トグルスイッチのザグリも追加します。ブリッジもバータイプのものから、T.O.Mとテイルピースに変更します。
目指すのは、ジョンレノンのカスタムされたLes Paul Junior

また、今回はお客様が自身でカスタマイズするお手伝いという感じです。見ての通りすでに塗装が剥がされており、こちらで木工加工を終えたら、オーナー様が塗装をして仕上げる予定です。なので、完成品は拝めません。
フロントピックアップ

フロントに載せるピックアップは、このモデルの特徴とも言えるチャーリー・クリスチャンピックアップ。バーポールピースのちょっと大きめなシングルコイルピックアップです。本家は、アーチドトップ用のピックアップを使っているようです。今回持ち込みのピックアップはテレキャスタータイプ。
ピックガードにぶら下げてマウントするタイプですね。できれば、ザグリは隙間なくしたいとのご希望。

ザグリはどうするか考えながら、ピックアップをまずは採寸して図面を作ります。

本家も意識しつつ、ボディバックからピックアップを止めるようにザグリました。裏パネルの大きさはちょっと大きめにしてみました。


トグルスイッチの位置は、レスポールの位置より少しずれた位置に開けます。このギターはLes Paul Juniorのボディ形状のちょっと変形なので、参考程度に写真を拡大して合わせました。





ピックガードも加工したら、ピックアップも早速取り付けてみました。結構いい感じです。
ブリッジ取り付け穴加工
配線穴を開けます。フロントピックアップまで届く長いドリルを使い、フロントピックアップザグリとコントロールを直接つなげます。狙い通りの位置に貫通。柔らかめのきなので、苦はありませんでした。

ブリッジはジョンレノンのものも埋めたあとが確認できます。




ブリッジに合わせて、鉄工ドリルを木工様に加工します。まだ開業2ヶ月。使っていないドリルは研げていません。都度加工する感じです。


ブリッジの位置は精度が求められます。センターやオクターブチューニングの合う位置に正確に開けます。弦アースの穴も忘れずに開けておきます。オーナー様が弦アースを入れ忘れてスタットを打たないことを切に願います。
完成!




改造のお手伝いも大歓迎です。自分でできなそうなところだけ加工してもらいたいなど、ご相談くださいませ。
前回投稿のステンレス交換したスキャロップのストラトの続きです。
ナットにブラス(真鍮)を使います。


先程までステンレスでしたからね。ブラスなんて全然柔らかいです。厚みを削って合わせ底面のRに合わせてナットを加工。しっかりと面で密着するように加工します。


サイドもピッタリと幅を合わせます。はみ出ているのはNGだと思います。まだ引っ込んでる方が気になりません。

溝を切り、磨き上げたら完成です。いいですねえ、ブラスの輝き。これが腐食しないいい方法はないのでしょうか。まあ、くすんで楽器に馴染んだ姿も良いのですがね。
改造箇所はまだまだあります。
お次はネックジョイント。


3点止めから4点止めに変更のご依頼。穴位置が合わないので、埋めて開け直します。


ネック、ボディともにネジ穴を埋め開け直しました。
マイクロティルトもプレート下からひょっこり見えます。偶然ですが、調整もできますね。
次はペグ。
もとのパーツは見ていませんが、ナット止めタイプだったのでしょう。これをGotohのクルーソンタイプのマグナムロック、ポストの高さも変えられるH.A.P.M.を取りつけ。
ここで問題がブッシュです。コンバージョンブッシュという大きなサイズのペグもありますが、大きくても10.5ミリ。しかし、このギターのペグ穴は10.5ミリから10.6ミリくらいあります。一般的なものより大分大きいです。
見積り時は埋めて開け直す方法でお預りしましたが、見つけました!

探したらあるもんですね。コンバージョンブッシュのサイズは10.8ミリ。しかも内径が6ミリ。マグナムロックにピッタリのサイズです。
マグナムロックのポストはクルーソンや、SD91のノーマルとポストのサイズが違います。普通は1/4”サイズですね。僅かな差ですが、ブッシュに入れるとかなりゆるく感じます。

最後に配線をします。
ザグリに導電塗料を塗り、シールディングをします。



ピックアップをフロントにSeymour Duncan YJM。もとのフロントをセンターに持って来て新旧YJMが混合です。大分系統が違うピックアップになっているので、出力や出音はあまり合いませんね。

ポットやジャックも新しいものと交換。レバースイッチもこの後チェックで壊れていたので交換。銅箔シートを貼り、全体をザグリをふたするようにシールディングします。
その他、ブリッジのブロックをスチールに交換、サドルとスプリングはRaw Vintageのものに交換しました。



フルカスタマイズを依頼して頂くと、細部まで手を入れさせて頂けるので腕がなりますね。
改造のお見積りなどお気軽にご雑談くださいませ。

ステンレスフレットに交換のご依頼です。
すでにお客様がばらした状態での持ち込みでした。ご依頼はフレット交換、ブラスナット、ほかいろいろフル組み込み改造です。
話はそれますが、どこでも聞くリペアあるあるです。このギターを預かったときもまたスキャロップ!と思いました。そう、なぜかリペアの仕事をしていると、同じ修理が自然と集まります。
SNSのにアップしたりする以前に依頼が重なったり、続いたりします。もちろん、SNSの影響もあるかもしれません。でも確実になんだか不思議なことが起こります。ほんとに珍しい修理が立て続けに来たりとか。まあ、それはそれで作業性など、こちらとしてはいいことなのですが。なんの因果が働くのでしょうか。
戻りますが、こちらのスキャロップされたストラトのフレットを交換します。
Jesarというメーカーのステンレスフレットに交換。ジャンボサイズ。
ステンレスフレットについてはいろいろ他で解説もあると思うので割愛しますが、錆びない、硬い、減らない、弦の滑りがよくスムーズなどです。
工賃として硬いので少し作業性が悪いので、ちょっとだけ工賃を上乗せしています。
体感でステンレスとニッケルシルバーを比べると、ニッケルシルバーがほんとに柔らかく感じます。ステンレスは切るだけで一苦労といった感じです。

喰い切りの鋭くしたもので、抜くのではなく持ち上げてとります。ローズやメイプルなら接着されていなければ、ほとんどチップせずに抜けます。
どうでも良いですが、このフレット抜きニッパーは高校生のときに買いました。自分のギターをフレット交換したんですよ。

湿らしたウエスにコテを当ててフレットで潰れた溝も少しでも膨らまします。まあ、気休め程度ですが。

ガラス板でしっかりならして、溝周りに接着剤を流します。そのままにしておくと、指板調整しているときに、何箇所か気が付かないうちにチップしてどっか行く。

指板調整。フレット交換するようなタイミングですと、新品の状態からネックの状態も変化していますので、指板上でまっすぐになるように修正していきます。ジョイント部分が起きていたり、僅かなねじれなど、この状態で修正できればもう安定しているでしょうから、長く良い状態で使えます。

指板調整もしながら、スキャロップも確認。ポジションごとにアールが崩れています。ポジションマーク付近だけ山形に残っていたり、逆に指板アールが緩かったりガタガタでした。
お客様からも依頼頂き、後ほどスキャロップもしっかり修正をします。

指板調整が終わったら、溝の調整をします。ここがフレット交換で一番大事だと思います。しっかりやっておかないと、フレットがちゃんと入りません。
溝の深さ、幅を全フレットしっかり確認。

フレットごとに、タングの長さが違うので毎回余ったフレットのタングを削って溝の確認に使っています。

フレットのタングの端はそのまま打つ場合と、端を予めカットする場合とありますが、今回はカット。
ここでもステンレスの硬さが効きます。指がしびれます。

プレスで打ち込み。一本一本確実に。


鉄ヤスリで削ります。ここまでくれば、ステンレスの苦労は一段落と思います。





スキャロップの再整形終わり。見た目もスッキリ洗練されました。
フレットサイドをあらかた削ったら、サイドを仕上げていきます。
ストラトキャスターはブリッジの弦間ピッチが広く、1,6弦がネックのかなり端を通ってます。なので、フレットサイドが寝ていると弦落ちしやすくなります。
今回ジャンボフレットに交換するので、ここは結構注意です。フレットの高さがある分、低いものと同じ角度でフレットサイドを削るとフレットの頂点の幅が低いものよりさらに狭くなります。するとより弦落ちのリスクが高まります。
なので、できるだけフレットサイドは立てて仕上げます。ですが、立てるとやはり引っかかる感じがあり痛いのです。なのでフレットの角を落として痛くないよう丁寧に仕上げていくのです。




フレットサイドを磨き仕上げ終わったら、最後すり合わせをして行きます。

指板調整もしてあるので、ほとんどすり合わせも必要なないくらいにはなっていますが、人間が打つので多少誤差が出ますし、より精度を高めるために必要な工程です。弦高をより下げるためには、フレット上で円錐にする必要もあります。


フレットの傷を取り、バフを掛けて磨かれたフレット。
これにてフレット交換は完了です。
エレキギターの修理やカスタマイズの中でも高額な部類のこの修理。きちんとしたところに依頼をされることをおすすめします。
お問い合わせはこちら
お店はオープンから2週間。
お客様よりご紹介頂いた方もご来店頂いたりして、件数も増えてきております。ありがとうございます。
無料セットアップは継続中(前回のブログ)ですので、是非この機会にお店にご来店くださいませ。その際一緒に改造や修理のご相談をしてくださる方が多く、ありがたい限りです。
今の所対応できている件数ですので、予約などはなくても大丈夫です。お気軽にご来店ください。
まだまだリペアの方は、セットアップが中心ですがピックアップの交換や、ピックガード製作などもご依頼頂きました。
こちらは、フロントピックアップとジャック以外、パーツが外された状態でお持ち込みいただき、再度パーツを組み込むご依頼です。
私が務めていたESPのブランド”EDWARDS”のLPです。

コントロールはご指定が、1VOLUME、1TONE、トグルセレクターとシンプルに変更。
コントロール配置もご指定してもらいました。
トグルスイッチの取り付けのために穴を拡張。トグルスイッチの取り付け穴は、ボリュームポットなどより大きいので、広げてしまうとそのままでは戻せません。
次はペグです。元は表打ち込みブッシュのクルーソンタイプが取り付けあるモデルです。すでにブッシュまで外してありました。


交換するのは、ロッキングチューナーの代名詞”スパーゼル”。素材はアルミ製なので、見た目の印象より軽いペグなんです。
クルーソンタイプから取り付けする際は、ペグ穴の拡張が必要です。
通常は取り付ける際に、ピンの穴も開けます。
今回持ち込み頂いたペグは、ピンがついていないタイプでした。ナットを締め付けて、わずかに飛び出た突起で固定。(取り付けは簡単ですね。耐久性はどうなんでしょう)

ちなみに私は今までスパーゼルと言ってましたが、輸入代理店をはじめ”シュパーゼル”という表記が一般的? Youtubeで外国人のレビュー動画見てましたが、わたしの日本語に特化したリスニング能力では、”スパーゼル”に聞こえます。
だから、これからは”SPERZEL”と言います。
残すは配線。
ポットやスイッチは再利用です。根本で配線が切ってあったので、取り除いてから配線。

糸ハンダと青い配線材はお持ち込み。
シンプルなコントロールですが、全部一色だと後々見にくくて厄介です。配線は、きれいで見やすい方が後々トラブルが起きても対処が楽です。 ですので、アース線に黒を追加。

弦を張り、バチッと調整。
コントロールのカスタマイズした感、いいです。

SPERELの見た目はやっぱりカッコいい。ロック式のペグは今選択肢も多いですが、やっぱりこれじゃないとって方もいるのではないでしょうか。


ブログのスタイルが模索中ですが、引き続き更新をがんばります。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。